和歌山県太地町でイルカを運んでいた男性の胸を突いたとして暴行罪に問われた反捕鯨団体シーシェパードの関係者に対し、和歌山地方裁判所は22日、無罪判決を言い渡しました。
無罪判決を受けたのは、シーシェパードの関係者でオランダ国籍のアーウィン・フェルミューレン被告(42)です。
フェルミューレン被告は去年12月、和歌山県太地町でイルカを別の生簀に運んでいた会社員の男性(23)の胸を手のひらで突いたとして、暴行の罪に問われていました。
しかしフェルミューレン被告は一貫して「男性に触っていない」と無罪を主張。
一方、検察側は罰金10万円を求刑していました。
22日の判決で和歌山地裁の柴山智裁判官は「被告は両手に無線などを持っていて胸を突くことはできなかった」と指摘。
また「被害者とされる会社員の証言には合理的な疑いが残る」として、無罪を言い渡しました。
【フェルミューレン被告】
「逮捕された12月16日から無罪だと言ってきたのに2か月もの間、拘留された。和歌山県の税金を使って、これだけシーシェパードの活動をアピールできたことには県警と地検に感謝する」
シーシェパードは今後も太地町での反捕鯨活動を続けていくとしています。
一方、太地町の漁業関係者は…。
【太地町漁業協同組合参事 貝良文さん】
「理不尽に思う、なぜ無罪になるのか信じられないです」
【地元の漁師】
「無罪を彼らが勝ち取ったことで、今までの抗議活動がいいんだと解釈されたら困る」
また、地元の漁業組合は「民事訴訟も辞さない」とコメント。
検察側も今後控訴する方向で検討しています。
↧