17年前に起きた看護師殺人未遂事件の犯行を時効後に認めた男に対し、大阪地裁は12日、損害賠償の支払いを命じました。
林良平さんの妻で看護師だった裕子さん(51)は、17年前に大阪市西成区の路上で男に刺され、後遺症に苦しんでいます。
おととし、別の事件で警察から聴取を受けた男が犯行を認めましたが、時効を迎えていたため刑事責任は問えず、林さんは民事裁判を起こしていました。
判決で大阪地裁の石原稚也裁判長は、事件が男による犯行だと認め、4500万円の損害賠償を命じました。
【林良平さん】「犯人によって家庭はメチャメチャにされ、妻の体はメチャメチャにされ、時効という制度によって犯人は捕まえることができない。悔しい思いがすごく今もしている」
また判決を受けた男は現在の所在が不明で、賠償金が支払われる見込みはほぼないということです。
↧