琵琶湖に本格的な春の訪れを告げる比良八講が行われ、湖の安全などを祈願しました。
午前9時、山伏姿の行者や僧侶らおよそ50人が、ホラ貝の音を響かせながら大津市内をおよそ2キロ練り歩きました。
比良八講は、比良山から吹き降ろす季節風・ひらおろしによって琵琶湖の船が沈没し、おぼれ死んだ女性の霊を慰めるため始まったされます。
地元では、この時期になると激しく吹く、ひらおろしが収まることから「比良八荒荒れじまい」とも言われ、春の訪れを告げる行事としても知られています。
遊覧船に乗り込んだ一行は、比良山で汲まれた水を琵琶湖に注ぎ、湖の安全を祈願するとともに、水難事故で亡くなった人の霊を供養しました。
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