去年9月に故障で停止し、廃止も検討されていた滋賀県草津市の発電用の巨大風車が近く再稼動することが決まりました。
自然エネルギーへの関心の高まりを受けたものです。
琵琶湖の岸辺にたたずむ巨大な風車。
高さ約100mに届く巨大な羽根は、風を受けても回転せずに動きを止めています。
これは、2001年に草津市が3億円かけて建設した風力発電施設、「くさつ夢風車」です。
1500kWの発電能力は、当時、国内最大級で、鳴り物入りで運転を開始しました。
しかし…。
【草津市市民環境部・宮城成和副部長】「故障したのが基幹的部分で、修理には金額も高くつくし、時間も長いことかかる」
風車は去年9月に故障して運転を停止。
これまでに7100万円分を発電しましたが、維持費用は8000万円あまりと赤字の状態で、故障を機に廃止が検討されていました。
しかし、28日、草津市議会は、風車の修理費用1280万円の予算を可決。
原発事故の発生で、自然エネルギーに関心が高まったことを受けて、風車の存続を決めました。
【草津市・宮城副部長】「草津市としては、やはり『環境に優しいまち』をアピールしていきたいし、自然エネルギーはこれから十分普及させないといけない」
草津市は来月、風車の修理を始めて、6月には再稼動したいとしています。
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