大阪地方検察庁特捜部の元検事による証拠の改ざんをもみ消したとして起訴された元特捜部長ら2人に対し大阪地方裁判所は執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
大阪地検特捜部の元部長・大坪弘道被告(58)と元副部長・佐賀元明被告51は部下の元検事(44)が証拠品のフロッピーディスクのデータを改ざんしたことをもみ消したとして犯人隠避の罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は懲役1年6ヵ月を求刑。
一方、2人は「『誤って書き換えてしまった』と部下から報告を受けていて、意図的な改ざんとは知らなかった」として無罪を主張していました。
30日の判決で大阪地裁の岩倉広修裁判長は「意図的な改ざんと認識しいていたと認定できる」と2人の主張を退けました。
そして2人に懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
また、直接的な証拠がない中、「2人が改ざんの報告を受けていた」とする同僚検事らの証言について裁判所は「整合性があり信頼できる」として一貫して無罪主張を続ける特捜部のトップに対して厳しい判断を下しています。
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