京友禅が有名な古都・京都から「世界初」の着物が誕生しました。
染料として、あの「おいしくて甘~いもの」が使われているそうです。
3色の桜模様が大胆にあしらわれた反物。
実は、世界初の試みで染められているのです。
この反物を染め上げたのは、京都市右京区の友禅工房。
記者が訪ねてみると…。
【記者リポート】「何やら甘い香りが漂っています」
染めるのに使われているのは…。
【記者リポート】「ん、甘くておいしいチョコレートです」
このチョコレートは、ニューヨークの高級店「マリベル」のもの。
きっかけは、日本1号店の京都への出店を前に、マリベルの経営者と着物スタイリスト・冨田伸明さんとの間で交わされたこんな会話でした。
【冨田さん】「『日本文化が好きだ』と言われて図に乗って、『せっかくなのでチョコレートで着物をつくりましょうか』と言ったら、冗談がホンマになった。飛び跳ねてすごくハグされて…」
マリベルのテーマカラーである「青」は、色の濃いダークチョコレートから。
帯の糸も染めてみると、全て思いどおりの8色に染め上がりました。
【冨田さん】「職人さんにも頭を下げるしかない。『“イエス”か“はい”でやってください』と頼んだ。『なんでチョコレート入れんねん』そこからのスタートだった」
ちなみに、チョコレートを使うことによる着心地や色合いなどの効果は…。
【モデル】「匂いはしないです」
効果も「特にない」そうです。
【冨田さん】「日本文化とニューヨークのマリベルとのコラボができた作品を見せて、『日本が元気なんですよ』と伝えたいし、『職人がこんなに頑張っている』とも伝えたい」
スイーツから生まれた、美しい京友禅。
今月24日オープンの「マリベル京都店」で公開される予定です。
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