超大型台風並みのいわゆる「爆弾低気圧」は、3日から4日にかけて近畿にも大きな被害をもたらしました。
各地は復旧作業に追われました。
【記者リポート】「きのうの暴風雨の影響で、被害があった現場では今朝も後処理に追われています」
東大阪市の食品工場付近では、4日朝から関西電力が電線などの設備の点検作業に追われました。
ここでは3日、解体作業中の足場が倒れて電線に接触し、周囲の住宅などが約4時間半に渡り停電していました。
【付近の住人】「停電が怖かったわ。暖房も何もないから寒くていてられへんから」
超大型台風並みの勢力で日本列島に暴風雨をもたらした今回の低気圧は、近畿・徳島でも94人のけが人を出しました。
被害はこんなところにも…。
姫路城では国の重要文化財「にの門」の漆喰の壁が高さ2m、幅5mに渡って崩落。
劣化が進んでいた上にきのうの強風で剥がれたとみられています。
無残にも倒れた電柱。
その数は13本にものぼります。
滋賀県近江八幡市では、この他2つの神社で壁がはがれたり、提灯や灯篭が破損したりしました。
こうした目立った被害はいずれも市内の牧町という限られたエリアで起きました。
【片平敦・気象予報士】「元々低気圧が発達していて南風が強かったが、それに加えてかなり突風が起こりやすい環境が滋賀県内ではあった。活発な雷雲の下で、竜巻や雷雲から冷たい空気がドスンと落ちてくる突風、いわゆるダウンバーストが起きた可能性が考えられる」
一方、兵庫県豊岡市では、小学校の校庭にあったコウノトリの人工の巣が吹き飛ばされました。
巣の中には4つの卵があり、そのうち2つが割れてしまったということです。
無事だった卵が元に戻されましたが、親鳥たちは巣には近づくものの、卵を暖めるそぶりは見せていません。
【巣がある学校の教員】「今のままだったら、卵も冷えてしまっているでしょうし、今回は残念だったかなと思っています」
全国で5人の死者、391人のけが人を出した今回の爆弾低気圧。
各地でしばらく復
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