必要のない手術をして患者を死亡させたとされる奈良県の山本病院の元理事長の裁判で、検察は禁固3年を求刑しました。
業務上過失致死の罪に問われているのは大和郡山市の山本病院の元理事長・山本文夫被告(54)です。
山本被告は2006年、良性の肝腫瘍だった男性患者(当時51)を肝臓がんと誤診して適切な準備もしないまま手術を行った結果、大量出血で死亡させたとされます。
山本被告は行っていない治療を「行った」と嘘の申請をし、診療報酬をおよそ830万円をだましとった罪で有罪判決を受け現在、服役中です。
山本被告は今回の裁判では罪を否認しています。
9日の論告公判で検察は「山本被告は、知識も能力もなく無謀な手術を行い、身勝手で悪質だ。被害者は山本被告を信頼して自分の命を預けていて、無念さは察するに余りある」と悪質性を指摘しました。
そのうえで山本被告に禁固3年を求刑しました。
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