和歌山市議会に12日、警察が捜索に入っていたことが分かりました。
インターネットの掲示板のある書き込みについて、市議会議員が告訴したためです。
【永野裕久市議】「民主主義に対する冒とく。アホやバカと言われているうちは黙っておくが、ここまできて黙っておくわけにはいかない」
怒りをあらわにする、和歌山市議会の永野裕久市議。
その矛先は、インターネットの掲示板のある書き込みです。
【書き込み内容】「賛成1って。何か利権でももらってるのか」
書き込みは、市の職員から聞いた情報だとして「永野議員が暴力団関係者から金をもらっている」と中傷する内容でした。
問題の議案は、和歌山市が個人の所有する土地を市の公園として使っていたことが判明し、市が所有者から買い取って和解するかどうかというものでした。
他の市議は「40年近く所有権を主張しておらず時効だ」などと反対し、永野市議は「時間をかけて争っても市民のためにならない」として、ただ1人賛成していました。
【永野市議】「事実無根で根も葉もないこと。議会制民主主義の秩序を保つためにも、(真相究明は)徹底的に最後までやりきる」
永野議員は今年3月、被疑者不詳のまま名誉棄損の疑いで告訴。
そして・・・。
【記者リポート】「警察は12日、こちらの会派の議員控室を家宅捜索し、パソコンなどを押収したということです」
この会派は関西テレビの取材に対し、捜査中であることを理由にノーコメントを貫きました。
警察は、掲示板への書き込みは押収したパソコンから行われた疑いもあるとみて解析を進めています。
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