これまで未確認だった、南海地震とみられる大地震が、平安京遷都が行われた794年に発生していたとみられる事が分かりました。
南海地震は、江戸時代以降110年あまりの周期で発生していますが、岡山大学の今津勝紀准教授は、記録の少ない古代に684年から887年までおよそ200年の間隔が空いているのに着目して古文書を調査しました。
その結果、平安時代の歴史書「日本紀略」に、遷都の794年に「長岡京と近畿地方を大地震が襲い死者が出た」ことを意味する記述があることが分かりました。
また、2年後には、四国の沿岸部を巡る「南海道」の大部分が廃止されていることから、この地震は南海地震と見られるということです。
【岡山大学 今津勝紀准教授】
「発生間隔が推定されるなら、手立てをとることができますので、減災につなげていったらいいと思います」
震源は不明ですが、規模としてはマグニチュード8を記録した前回の昭和南海地震に近いと推定されています。
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