京都府宮津市にある府立海洋高校の実習船が、日本海で、あるビッグな魚を捕まえました。
寿司にすると200貫・100人前になるそうです。
【海洋高校生徒】「初めて見ました。むっちゃデカイ!」
【実習船みずなぎ・伊藤誠船長】「あんな大きさは初めてです」
悪戦苦闘しながら京都府立海洋高校の生徒たちが抱えるのは、体長1・5m、重さは9・1kgある、巨大な「クロアナゴ」です。
今月12日、丹後半島経ケ岬沖、深さ200mの地点で底引き網を使った実習中、偶然この巨大アナゴがかかりました。
実習船に30年以上乗る船長もビックリです。
【伊藤船長】「生きていたので持ち帰ってうちの学校で見せようと思った。帰ってくるまでずっと生きていたので『ラッキーラッキー』と言っていた。『かば焼きにでもしたらどうや』という話が出た」
【生徒】「1回食べてみたい。なかなかおいしそう」
「先生に聞いたら(寿司)200貫作れるそうです」
巨大アナゴは、かば焼きになるのか?寿司になるのか?
生徒の期待が膨らむところに、京都大学の研究グループがやって来ました。
【京都大学舞鶴水産実験所・甲斐嘉晃助教】「日本海のちょっと深いところはあまり生物がいない。そういった環境でここまで大きくなるのは、ちょっと珍しいのではないか」
アナゴなど、ウナギの仲間の生態はよく分かっていないそうです。
【甲斐助教】「貴重な記録。標本にして永久に保存したい」
【カメラマン】「食べてみる研究は?」
【甲斐助教】「今回は標本を優先したい」
巨大アナゴは、生徒たちの胃袋ではなく、研究所に運ばれていきました。
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