Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 19306

「茶のしずく石鹸」 全国で一斉提訴

通信販売で大人気となった『茶のしずく石鹸』を使ったあと、小麦アレルギーを発症した535人が20日、販売元の会社などを相手取り、全国で一斉に訴えを起こしました。 大阪地裁には『茶のしずく石鹸』によって小麦アレルギーを発症した17歳から68歳までの64人が訴えを起こしました。 このほか東京や福岡、北海道など全国15ヵ所の裁判所で20日、同時に提訴が行われました。 原告の総数はあわせて535人にのぼり、ほとんどが女性です。 福岡の化粧品販売会社・悠香が2004年に発売した『茶のしずく石鹸』は、通信販売で4650万個もの売上を記録し、400万人以上が使ったと言われています。 その後、使った人が次々と小麦アレルギーを発症し、呼吸困難や意識障害を伴う「アナフィラキシーショック」を起こす被害が全国で相次ぎました。 『茶のしずく石鹸』に含まれる小麦成分の一種「グルパール19S」が原因でした。 このため原告たちは「石鹸が通常もつべき安全性を欠いたために深刻な被害を発生させ、製造物責任法に違反している」として、販売元の悠香など3社を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こしました。 【大阪の17歳の原告女性】 「まさか石鹸が原因で生涯小麦を食べられなくなると思わなかったので。当初は怒りを覚えていたしあるし、疑問もたくさんありました、今は怒りから悔しい状態に変わってきている」 535人の全員の請求をあわせると70億円にのぼります。 厚生労働省によると、被害者は今回訴えを起こしたほかに全国で少なくとも1000人以上いるとみられ、原告弁護団は今後、追加提訴を行っていく方針です。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 19306

Trending Articles