関西電力は、昨年度の連結決算が約2422億円の赤字になったと発表しました。
連結決算を開始して以来、過去最悪の赤字となった理由は、原発が全て止まったから、だということです。
【関西電力・八木誠社長】「過去最大の赤字となった。様々な課題が山積し、極めて厳しい状況にある」
関西電力の八木社長は、昨年度の関西電力グループの連結決算で、2422億円の赤字を計上したと発表しました。
連結決算が始まって以来、過去最悪です。
原子力発電所の停止で、火力発電の燃料である原油や天然ガスの使用量が増える一方で、値上がりも進み、燃料費は前年度の2倍近くもかかりました。
さらに、節電により電力販売量が激減していることも要因となっています。
しかし八木社長は、原発が再稼働できるか不透明だとして「今年の夏も節電要請をせざるを得ない」との考えを示しています。
【大阪市・橋下徹市長】
「民間会社に対して行政が口を出すのは本来タブーだが、(関西電力が)電気料金を府県民から徴収できるという意味では、ある一定程度はしっかり関与しなければならない」
また、関西電力の株主である大阪市・京都市・神戸市は、27日夕方、「経営の透明性の確保」や「電力需要の抑制と新たなサービス展開」など3項目を、共同で株主提案しました。
しかし、大阪市の橋下市長が主張する「速やかな原発の全廃」については、京都市・神戸市が「現実的ではない」と難色を示したため、大阪市の単独提案となりました。
関西電力の株主総会は、6月27日に開催されます。
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