国土交通省は2日、機械式駐車場で人が挟まれる事故が大阪などで相次いだことから、操作ボタンを固定しないことなどを求める注意喚起をしました。
先月2日、大阪府茨木市のマンションの機械式駐車場で、当時3歳の男の子が母親が操作して動かしていた機械に挟まれて死亡しました。
当時母親は事故に気づいた後も、しばらく機械を止めることができず、警察に対してペットボトルのふたのようなもので操作ボタンを固定していたと話していることが分かりました。
【記者リポート】「一般的に駐車場は手を離すと止まる仕組みになっていますが、しかし利用者の中には、ペットボトルのふたなどを使って操作ボタンを固定してしまう人もいるということです」
このほか、操作ボタンを押したままにできる専用の器具もインターネットで販売されていて、機械式駐車場のメーカーは事故を引き起こす恐れがあると指摘します。
【機械式駐車場のメーカー担当者】
「危険があれば手を離せば止まるという仕様になっている、詰め物をしてしまうと人が離れるた時に何かあっても対応ができない」
このため国土交通省は2日、『操作する人以外が駐車場内に立ち入らないこと』に加え、『ボタンを固定し押し続けた状態にすることは絶対しない』といった4つの注意喚起を発表しました。
ボタンを固定する器具は、もともと身体障害者の利用を想定していることもあり、国は規制が法的に可能かどうかなど、慎重に検討しています。
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