神戸市須磨区で、小学生の土師淳君(当時11)が、当時14歳の少年に殺害されてから、丸15年になります。
淳君の父、守さんがいまの思いを手記で発表しました。
「15年という期間は長いように感じますが、今でも子どもの可愛い笑顔を、つい昨日のことのように思い出します」(父・守さんの手記より)
小学6年生だった土師淳君は15年前の5月24日、当時14歳の少年だった男性に命を奪われました。
淳君の父・守さんのもとには、すでに社会復帰して29歳になった男性から年に1度、手紙が届くといいます。
守さんは「この1年の間にも彼自身に大きな変化があったようで、自分自身に向かい合い始めたのではないか」、「事件の真実を求め続けていきたい」と記しました。
犯罪被害に苦しむ被害者や家族のための活動を続けている守さんは、手記の中で、今年始まる少年法の見直しについて触れています。
少年法は現在でも「被害者の犠牲の上に成り立つ法律であることに変わりはない」としたうえで、「審判傍聴の対象範囲の拡大」などの課題を解決するよう訴えました。
また、亀岡市の暴走事件での情報漏洩問題など、警察の被害者対応の拙さが目立つとも記していて、改めて被害者支援という基本理念の理解の徹底を求めています。
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