大阪市福島区の商店街で暴走した車がひき逃げを繰り返した事件で、警察は自動車運転過失傷害などの疑いで逮捕した22歳の男を、より量刑の重い「危険運転致傷容疑」で検察に送致する方針を固めました。
塗装工の小泉武容疑者(22)は今月6日、福島区の商店街をレンタカーで暴走して78歳の女性をはね、そのまま逃げたとして、自動車運転過失傷害などの疑いで逮捕されました。
調べに対し小泉容疑者は「脱法ハーブを吸っていて、普通の精神状態ではなかった」と供述し、自宅からは薬物に似た植物片が押収されました。
脱法ハーブを吸っていたかどうかを後から立証するのは困難なことから、当初、捜査関係者の中には「危険運転致傷容疑での立件は難しい」という声がありました。
しかし、その後小泉容疑者の体内から、何らかの薬物が検出されたほか、現場の実況見分を行った結果などから、警察は「薬物の影響で正常な運転ができない状態だった」と判断。
危険運転致傷容疑に切り替えて、25日にも小泉容疑者を検察に送致する方針を固めました。
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