化学物質や食生活の変化が子どもたちの健康にどんな影響をもたらしているのか…。
胎児の時期から13歳になるまで長期に渡って調査する全国規模の取り組みが始まっています。
【母親】「頑張って大きくなりや…」
5月、大阪府泉佐野市で生まれた新たな命。
お母さんの腕の中で気持ちよさそうに眠っています。
【母親】「ほっとしましたね。元気に生まれてくれて。かわいいですね」
【父親】「多少やんちゃしても全然。裸足で走り回って元気な子に育ってほしいですね」
実はこの赤ちゃん、生まれる前からある調査に協力しています。
それは、環境省が去年3月から行っている「エコ&チャイルド」、略して「エコチル」調査です。
【大阪府立母子医療センター・佐藤拓代 医師】
「ぜんそくやアトピー性の皮膚炎とかですね。日本の多くの子供たちに起きていることがどうなのかが、今まで解明されていなかった」
例えば、ぜんそくを持つ子供の数は、この20年の間に約3倍に増えています。
環境省は、子供の体に異変が起きていると考え、化学物質や食生活など子供をとりまく環境が健康にどう影響するのか調査しようとしています。
調査は妊娠7ヵ月の胎児から13歳になるまで行われ、半年に一度、健康状態や食べ物、生活環境などのアンケートに協力し、血液や毛髪を提供します。
【調査に協力した母親】「(調査期間は)長いと思ったんですけど、自分が役に立てるならいいかなと思って。(環境の影響は)全く今まで考えてなかったので、逆にこういうことを知る機会があるのはまた一つ学べるかなと」
【母親】「この子を調査してくれるので、この子のことも分かるし、この時代の食べ物が良かったのか悪かったのかも分かると、この子の次世代に生かせるんだったらいいと思った」
調査の対象となるのは全国15の道府県、10万組の親子。
関西では大阪府・泉南地域の8つの市町、京都府の3つの市兵庫県尼崎市と、比較的転居する確率の低い地域が選ばれています。
【佐藤医師】「元気に発育していくために、今規制してい
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