5日未明、大阪市淀川区でパトカーに衝突を繰り返して逃走しようとした車に、警察官が拳銃を5発発砲しました。
運転手の男は銃弾を受け死亡しました。
パトカーに衝突を繰り返した白い車。
カーチェイスの末、深夜の住宅街に銃声が響き渡りました。
5日午前2時45分ごろ、大阪市淀川区にあるファミリーレストランの駐車場で、多発する車上荒らしを警戒していた警察官が不審な車を発見。
車の前で立っていた男2人に職務質問をしようとしました。
【記者リポート】
「職務質問を受けた男らは車を走らせると、こちらのフェンスを突き破り、幹線道路の方へ逃げて行ったということです」
パトカーに追跡された車は、赤信号を無視したり、一方通行を逆走したりして、約20分間、15kmにわたって逃走します。
【目撃者】
「一方通行を時速100キロ近いスピードで逆行して、パトカーがずっと追跡して、5分から10分してUターンしてきた」
【記者リポート】
「男らが乗った車はこの道を逃走し、道を塞いでいたパトカーに衝突しました。その後も逃走を図ったため、警察官が発砲したということです」
車はパトカーに衝突を繰り返したうえ、停止を求める警察官めがけて発進したため、巡査部長がタイヤに向けて拳銃を2発発砲、さらに運転手に向けて3発発砲しました。
車を運転していたの、は山口組系暴力団組員の佐古智正容疑者(47)とみられ、殺人未遂などの現行犯で逮捕されましたが、上半身に銃弾を受け、その後死亡しました。
また、助手席に乗っていた無職の岡本秀史容疑者(47)が、公務施行妨害の現行犯で逮捕されました。
【近くにいた人】
「パトカーのサイレンとか応援を呼ぶ声とか、騒ぎ声がした」
【目撃者】
「警察官が運転席めがけて発砲していた。窓ガラス、ドアの真ん前から発砲していた」
大阪府警は「現時点では適正な拳銃の使用であると考えている」とコメント。
一方、2人が乗っていた車の中からは、窓ガラスを割るための工具が見つかっています。
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