京都府亀岡市で無免許運転の少年の車が小学生の列に突っ込み10人が死傷した事件で、少年の処分を決める審判が5日、家庭裁判所で始まりました。
18歳の少年の審判は京都家庭裁判所で開かれました。
少年は今年4月、京都府亀岡市で無免許で車を運転し、登校中の児童の列に突っ込んで10人を死傷させたとされます。
検察は、あくまで運転ミスによる事件だとして「自動車運転過失致死傷」にとどまるとしていますが、遺族や被害者は、より最高刑の重い「危険運転」の適用を求めています。
週末、京都市の中心部で、遺族たちは署名活動を行いました。
横山博史さんの娘・奈緒ちゃん(8)は、少年の車に7m以上はね飛ばされ、意識が戻ることなく5日後に亡くなりました。
【横山博史さん】
「(奈緒ちゃんは)お母さんの手伝いもいっぱいしてくれて…家の中の太陽のような存在でした、無免許が分かっている状態で車を運転させて、それで事故を起こしてどこが「過失」か僕には分からない」
危険運転の適用をめざし集まった署名は、2日間の街頭活動だけで4万人分以上にのぼっています。
多くの人が納得できない「過失」の適用のまま、5日の審判は開かれました。
(審判終了後)
【娘の幸姫さん(26)を亡くした中江美則さん】
「少年は反省しているように思えなかった」
【横山博史さん】
「ただただ悔しい思いでいっぱいでした、真相を究明していただけるように切に願う」
家庭裁判所は近く、少年を大人と同じように刑事裁判にかけるかどうか、判断することになります。
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