金星が太陽の前を横切り黒い点のように見える珍しい天体現象が、近畿各地で観測されました。
次に日本で見られるのは105年後、世紀の天体ショーに多くの人が魅せられました。
太陽の上にぽつんと浮かび上がる“ほくろ”のような黒い点。
太陽系2番目の惑星・金星の姿です。
「金星の太陽面通過」は、太陽、金星、地球が一直線に並ぶ時に起こる天体現象で、黒い点のような金星が太陽の前を7時間ほど横切っているように見えます。
6日朝早く、大阪城公園にやってきた気象予報士の片平敦さんは、特別な思いでこの日を迎えました。
【片平さん】
「あの時を思い出す。2週間前の金環日食を思い出すんです…」
金環日食では空が雲に覆われ、肝心の金環を目にすることができず、今回の観測でリベンジをかけますが、太陽はなかなか顔を出してくれません。
一方、神戸市の諏訪山公園にある「金星台」と名付けられた広場で行われた観測会には大勢の人たちが集まりました。
【参加した子ども】
「めっちゃキレイ!めっちゃキレイ!」
「丸っこくて小さくて黒い!」
「100年前にフランスの誰かさんが見たんでしょ!金星台!」
「金星台」は138年前の明治初期、フランスの観測隊が日本国内で初めて金星の太陽面通過を観測した場所です。
その後、今から8年前にもチャンスがありましたが、あいにくの雨で悔しい思いをした人も今回こそはと意気込みます。
【神戸市立青少年科学館・井上秀彦さん】
「一生に一度しかみられない現象に立ち会えて嬉しいです。トータルで数百枚の写真を撮りましたが、8年前があってこの喜びがあると思います」
実質138年ぶりとなった太陽と金星の競演に、金星台は感動に包まれました。
【参加者】
「いい経験やなと感動した。ありがとう」
「80年生きててよかった。感激です」
金環日食のリベンジに燃える片平さんも―。
【片平さん】
「太陽が“虫食い”になりました!ちょっと太陽が欠けてる最中ですね!金星です!金星です!よかった~今回でリベンジを果たせました!あぁも
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