大阪市淀川区で、逃走した車に警察官が発砲し、暴力団組員とみられる男が死亡した事件で、この車は商店街を暴走したり時速100キロ近い速度で走ったりして逃走を続けていたことがわかりました。
大破した車を調べる警察官。
バンパーは外れ、右前輪は完全にパンクしています。
この車で行った、無謀な逃走の全容が明らかになってきました。
これは、真夜中の商店街を捉えた防犯カメラの映像です。
通行人が道を開けた直後、右から猛スピードで走る白い車。
その後ろをパトカーが追跡しています。
【記者リポート】
「車はこの『歩行者用通路』と書かれた看板を避けながら、商店街を暴走しました」
5日未明、山口組系暴力団組員の佐古智正容疑者(47)とみられる男が、車上狙いを警戒中だった警察の追跡を振り切ろうと車で逃走。
商店街を通り抜け、車は西へ向かいました。
佐古容疑者とみられる男は無免許で、その後パトカーに数回衝突し逃走を続けたため警察官が発砲し、男は殺人未遂の疑いなどで現行犯逮捕されましたが、銃弾を受けて死亡しました。
逃走を始めてから発砲を受けて停まるまで、およそ20分間。
車は途中、一方通行を逆走するなどして15キロを走り抜けました。
その際、一時は時速100キロ程のスピードが出ていたことがわかりました。
また、逃走経路には車上狙いの被害品が見つかっているほか、佐古容疑者とみられる男と、同乗していた岡本秀史容疑者(47)が逃走中に車の窓から物を投げ捨てていたこともわかっています。
岡本容疑者の尿からは覚醒剤の成分が検出されていて、警察は車上狙いや覚醒剤使用の発覚を恐れて逃走したとみて調べています。
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