京都府亀岡市で車が暴走し10人が死傷した事件の遺族が13日、超党派で作られた国会議員のグループの会合で「危険運転致死傷罪」に関する法改正などを求めました。
【事件で長女を亡くした中江美則さん】
「(危険運転致死傷罪は)すごい法律だと思うが、僕らにはたどり着けない、法律の壁の前で立ち止まっている状態です」
「危険運転致死傷罪」の見直しを進める国会議員の会合で現状を訴えた中江美則さんの長女・松村幸姫さん(26)は、京都府亀岡市で車が暴走した事件で命を奪われました。
今年4月に起きたこの事件では、幸姫さんと児童あわせて10人が死傷。
運転していた18歳の少年は無免許でしたが、京都地検は「あくまで運転ミスによる過失にとどまる」として、より最高刑の重い「危険運転」罪を適用していません。
13日の会合には、無謀な運転に危険運転罪がほとんど適用されない現状を変えようと他の交通事故の遺族も参加しました。
【参加した他の事故の遺族】
「(無免許なのに)『ついうっかり乗ってしまいました』なんていうことを絶対に認めてはいけない」
「危険運転致死傷罪が認められていないケースについてぜひ検討していただきたい」
【中江美則さん】
「とにかく危険運転致死傷罪を適用してほしい、1から捜査しなおしてほしい、そればかりで…、この場で先生方にお助けいただきたい」
遺族の声に、参加した議員からも改めて「法改正が必要」とする意見が相次ぎ、会合は終わりました。
【中江美則さん】
「亀岡の他の遺族の意見も聞いてやってほしい」
【会を呼び掛けた平沢勝栄議員】
「頑張りましょう、これは国会の責任です。被害者が声を挙げないと動かないというのは国会議員の大きなミスなんです」
超党派の会は今後も遺族のヒアリングなどを行い、法改正を目指す方針です。
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