大阪ミナミで男女2人が殺害された通り魔事件で、逮捕された男は「思い通りの仕事が見つからなかった」と供述していることが分かりました。
犠牲となった音楽プロデューサー・南野信吾さん(42)の告別式。
突然父親を失った子どもたちや大勢のファンに見送られ、南野さんは旅立っていきました。
【参列した人】
「有難うと伝えた。生前お世話になった人なので…」
今月10日、大阪・東心斎橋の路上で南野さんと佐々木トシさん(66)が殺害された通り魔事件。
逮捕された礒飛京三容疑者(36)は、こう供述しています。
【礒飛容疑者の供述】
「思い通りの仕事が見つからなかった」
礒飛容疑者は、服役していた刑務所を先月24日に出所したあと、出身地の栃木県にある薬物依存症のリハビリ施設へ入りました。
しかし今月8日、「外に出られないからここにいるのは嫌だ」という理由で退所すると、仕事を求めて那須塩原市の親族の家を訪ねました。
【礒飛容疑者の親族】
「『社会に出て仕事もしたい、生活保護も受給したい』と言っていた」
しかし紹介できる仕事はなく、親族は3泊分のホテルを用意しました。
【記者リポート】
「磯飛容疑者は、3泊のうち2泊をキャンセルできないかとホテルの従業員に相談したということです」
【礒飛容疑者の親族】
「『仕事があるので大阪に行きます』ということだった。『良かった、希望ができた』と出て行った」
礒飛容疑者は新幹線に乗って大阪へ。
しかしその翌日、事件は起きました。
【礒飛容疑者の親族】
「あんなに希望を持って出て行った人がなんであんなことになってしまったのだろう。何とも言えない気持ちです」
犯行前日の知人との話に具体的な仕事の話題はなく、大阪府警は、礒飛容疑者の供述の信憑性について調べています。
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