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国内初の”子どもの臓器移植” 思いは様々

国内で初めてとなる6歳未満からの臓器提供について、かつて移植手術に関わった人たちに話を聞きました。 思いは様々です。 臓器移植法が改正されて、15歳未満の子どもから脳死による臓器提供が可能になってから2年近く。 国内で初めて6歳未満の子どもが脳死と判定され、臓器提供を決断した両親は、日本臓器移植ネットワークを通じてメッセージを発表しました。 【両親のメッセージ(代読)】 「息子が誰かの体の一部となって長く生きてくれるのではいかと。このようなことを成し遂げる息子を誇りに思っています。私たちのとった行動が皆さまに正しく理解され、息子のことを長く記憶にとどめて頂けるなら幸いです」 男の子から提供された臓器のうち、心臓は空路、大阪大学附属病院に運ばれました。 到着後すぐ、拡張型心筋症という重い心臓病を患う10歳未満の女の子へ移植されました。 国内で初めてとなる「子どもの臓器移植」を巡る思いはさまざまです。 杉本健郎さん(63)。 かつて、交通事故で心停止となった長男・剛亮くん(当時6)の腎臓を、2人の患者に提供しました。 その決断は正しかったのか、今でも問い続けています。 【杉本健郎さん】 「高ぶった気持ちで決断をするけど、1年経ち、5年経ち、10年経ったら、親自身のための選択でしかなかったということになる。死にたくなかった子供の臓器を『あげますよ、どうぞ活かしてください』という権利が親にあるのか、今でも問い直している」 一方で、移植でしか助からない命があるのも事実です。 12年前、アメリカで心臓移植を受けた藤田夏帆さん(20)は現在、元気に大学に通っています。 【藤田夏帆さん】 「大学、バイト、部活…、普通の人以上にいろんなことができています」 拡張型心筋症を患っていた藤田さん。 心臓は、子どもに提供してもらうしか方法がないないため、当時、移植手術を受けるには海外に渡るしかありませんでした。 【藤田さん】 「ひとつの進歩だと思う。辛い状況での決断だったと思うが、私のように元気に過

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