関西電力は27日、株主総会を開き、大阪市などの株主が提案した「脱原発」の議案をすべて否決しました。
【市民団体のよる原発反対デモ】
「再稼働反対!再稼働反対!」
【記者リポート】
「まもなく株主総会が始まりますが、会場の外には脱原発や再稼働の反対を訴える市民団体が集まり、騒然とした雰囲気になっています」
27日朝、大阪市内で始まった関西電力の株主総会。
これまでで最も多い3842人の株主が出席しました。
【出席した株主】
「初めて参加しました。あんな不安定な状況でなぜ再稼働したのかを聞きに来ました」
「(原発は)もちろん賛成。原発停めたら電気をどうやってつくるのか」
筆頭株主である大阪市の橋下市長。
総会で、関西電力の今の経営方針を痛烈に批判しました。
【総会で発言する大阪市・橋下徹 市長】
「僕は関西電力がこのままではつぶれてしまうのではないかと大変危惧しています。過去を振り返ってみて下さい。衰退産業は時代の転換を読めずに、経営を誤りました。今がまさに時代の転換です。エネルギー供給体制の転換なんです。経営陣の皆さん、そのリスクをしっかりと念頭に置いて、あたらしいエネルギー供給体制を目指してください」
福島県出身の株主も意見を述べます。
【福島県出身の株主】
「失ってからでは遅いのです。せめて福島から学んでください」
しかし、関西電力は…。
【関西電力・豊松秀己 副社長】
「大飯原発3、4号機について福島第一原発を襲ったような地震・津波が起こったとしても、事故を防止する対策や体制は整っており、安全神話にとらわれない事業体制である」
今回の総会では、「脱原発」を目指す多くの議案が提案されました。
中でも大阪市が掲げたのは、「原発の速やかな全廃」です。
【大阪市の代理人】
「脱原発に向けて速やかに原発を廃止すべき。3・11の前と後でどのように考えが変わったのか、教えて下さい」
そして午後3時半過ぎ、採決を迎え、大阪市の議案は反対多数で否決されました。
【総会終了後の株主
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