滋賀県大津市で病気の1歳の男の子が放置され死亡した事件で、逮捕された母親が「癒しが欲しくてインターネットのチャットにのめりこんだ」と供述していることが分かりました。
保護責任者遺棄致死の疑いで28日に逮捕された大津市の無職・高橋由美子容疑者(29)。
去年6月、1歳7ヵ月だった三男の希旺(ねお)ちゃんが高熱を出したにも関わらずベッドに放置し、気管支肺炎で死亡させた疑いがもたれています。
警察によりますと高橋容疑者は、インターネットのチャットに没頭して昼夜が逆転した生活を送り、育児を放棄していました。
多いときで、1日に数千回チャットをしていたという高橋容疑者。
パソコンには海外に住む不特定多数の外国人とやりとりしていた記録が残されていたということです。
【高橋容疑者の家に出入りしていた近所の中学生】
「(家では)ほとんどパソコン。(子育ては)あんまりしていない。おむつを替えるのも(私の)妹がやっていた」
【大津市の担当者】
「家庭訪問して高橋容疑者に会うと(パソコンの)画面に向かっていた。お母さんは苦笑いをしたり『(チャットの)相手が離してくれない』と言っていた」
高橋容疑者はなぜ、育児を放棄するほどチャットにのめりこんだのでしょうか?。
【記者リポート】
「高橋容疑者は、3年前にベランダから長男が転落死してから、チャットにのめりこんだということです」
警察の調べに対し高橋容疑者は「長男が死んでから育児も家事もやる気が起きなかった。癒しが欲しかった」と供述しています。
高橋容疑者は、希旺ちゃんが昼頃に死亡した後も翌日まで気づかずにチャットをしていたということです。
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