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震災がれき 舞鶴市など受け入れ見合わせ

東日本大震災で発生したがれきの受け入れを検討していた京都府舞鶴市などは3日、受け入れを見合わせることにしました。 環境省が、岩手・宮城の可燃物がれきの処理に一定のめどがついたと判断したためです。 広域処理が必要とされる震災がれきのうち、岩手県の可燃物については、すでに処理を始めている東京都や青森県などのほか、大阪市などが正式に受け入れを表明していて、環境省によると、これで処理できる見通しがたったということです。 このため、現在、受け入れを前向きに検討中の自治体について環境省は、受け入れを見合わせると当該自治体に通知しました。 この通知を受け、これまで13回、住民説明会を開くなど受け入れを前向きに検討してきた舞鶴市や、京丹波町などは、がれき処理を見合わせます。 【舞鶴市・多々見良三 市長】 「(被災地の)お手伝いは現時点ではできませんでしたが、試験焼却に向けての話が少しずつ進んでいたことには市民には感謝したい」 また、宮城県の可燃物については、現在、受け入れが決まっている自治体のほかは、まとまった量を処理できる大きな自治体を対象に受け入れ先を調整していくということです。 不燃物については、処理が進んでいないのが現状です。 一方、関西広域連合が検討している震災ガレキの受け入れ先には、大阪湾に面した2ヵ所の埋め立て地が有力な候補として浮上しています。 「兵庫県尼崎市沖」と「大阪府泉大津市沖」の2カ所の埋め立て地は、近畿で出た廃棄物ですでに陸地化の段階に達していて、震災がれきを海に投棄しなくても済みます。 【大阪府・松井一郎 知事】 「海面に投棄するのは難しいところがあるのでは」 大阪府の松井知事は3日、住民の不安を高めないよう、震災がれきは海中ではなく陸上で受け入れるのが望ましいとの考えを示しました。 関西広域連合は、埋め立て地を建設・管理する「大阪湾フェニックスセンター」に対して、早く環境省と協議に入って候補地の安全性評価を受けるよう求めています。

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