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「事故起きるとは思わなかった」”警備責任者”の元副署長が証言 明石歩道橋事故

11年前、258人が死傷した兵庫県明石市の歩道橋事故で、強制起訴された元副署長の被告人質問が始まり、元副署長は、改めて無罪を主張しました。 【次男(当時2歳)を亡くした下村誠治さん】 「被告人の方が改めて、どう11年考えてきたのか、やり取りの中で感じ取っていきたい」 業務上過失致死傷の罪に問われている明石警察署の元副署長・榊和晄被告(65)。 花火大会で警備を統括する立場にありながら、必要な対策を怠ったとして強制起訴されました。 2001年7月、花火大会の見物客で異常な混雑となった明石市の歩道橋で転倒事故が起き、11人が死亡、247人が怪我をしました。 榊被告は責任者の一人としてずさんな警備計画の作成から関わり、事故当時は明石署にいました。 明石署でも監視カメラを通じて混雑の状況を見ることができたのに、事故が起きるまで警察は動きませんでした。 4日から始まった被告人質問で、榊被告は「警備計画作成には権限がなく、当日も、モニターで歩道橋の中までは見えなかった」と話しました。 さらに、現場から「100mの歩道橋を渡るのに30分かかる」などと無線で異常な混雑が伝えられたことについては、「(副署長席の無線の)スイッチを切っている場合もあるし、切ってたら(通信担当の警察官に)『呼んでまっせ』と言われました。聞いていたら人の流れを止めていたと思います。なんで(現場や通信担当が)連絡してくれなかったのか、残念でなりません」と話しました。 弁護人からの質問にことごとく責任を否定し、「混雑しても周辺の警備員や警察官が対応すれば事故が起きるとは思っていなかった」と改めて無罪を主張しました。 【下村誠治さん】 「警備計画が存在しない中で、当日、行き当たりばったりの警備をされて事故が起きたというのを確信した内容だった」 今月12日に行われる次の裁判では、遺族が直接榊被告に質問する予定です。

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