全国で最も高い15%以上の節電目標が、10%以上に緩和された関西電力管内の見通しについて、山田記者の解説です。
【山田智記者・解説リポート】
関西電力管内では9日の最大電力需要がおととしと比べて約13%程度減っていて、関西電力の幹部も「非常に理解と協力が得られている」と手ごたえを口にしました。
関西電力は9日、大飯原発3号機がフル稼働したことから10日は原発およそ3基分に当たる、火力発電所を6基を停めました。
しかしこれは、あくまでも「今は電力に余裕があるから停めているだけ」で、これらの火力発電所は電力が不足した場合、すぐに立ち上げることにしています。
関西電力は早ければ、今月25日に予定されている大飯原発4号機がフル稼働した場合、電力不足がほぼ解消されるとしています。
しかし、今後も火力発電所のトラブルなどが生じれば急激に需給がひっ迫する事態も不安視されています。
梅雨が明けて本格的に暑くなってから、大飯原発4号機がフル稼働するまでの供給力不足をどう解消するかが課題となります。
↧