滋賀県大津市で、いじめを受けた男子中学生が自殺した問題で、警察が専従チームを設置し、本格的な捜査に乗り出すことが分かりました。
去年10月、大津市で中学2年生の男子生徒(13)が飛び降り自殺した問題では、大津市市教育委員会のアンケート調査で、男子生徒が殴られたり、死んだ蜂を口に入れられたり、複数の生徒からいじめを受けていたことが分かっています。
この問題を受けて、警察は25人態勢の専従捜査班を設置し、本格的な捜査に乗り出すことが分かりました。
警察は今後、アンケート結果を詳しく調べた上で、いじめをしたとされる生徒などから事情を聴き、強要や暴力行為処罰法違反などの疑いで立件できるかどうか慎重に捜査する方針です。
また、大津市の越直美市長は10日、いじめと自殺の因果関係を認めた上で、遺族が損害賠償を求めて市などを訴えている裁判で和解を目指す意向を示しました。
【越直美市長・10日】
「今まで学校の調査では全く信用できないので、それによって訴訟を進めることはできないと思っている。学校で何があったかという事実をまずは明らかにして、それから和解したい」
一方、大津市の教育委員会は「いじめと自殺の因果関係は分からない」と話していて、市長の見解と食い違いを見せています。
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