滋賀県大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、大津市の越市長が11日、関西テレビのインタビューに応じ、いじめと自殺の因果関係があったという前提で調査したいと話しました。
【大津市・越直美 市長(11日午後2時半頃)】
「調査の結果が不十分だったこと、私自身が遺族の方に直接お会いできていなかったこと。改めて大変申し訳ないと思っています。今は事実の解明をすることだと思っています。それが亡くなったお子さんに報いることであって、ご遺族が一番望まれること」
去年10月、中学2年生の男子生徒(当時13)が自宅のマンションから飛び降り自殺した問題では、市の教育委員会のずさんな調査の実態が次々に明らかになっています。
教育委員会は10月にアンケートを行い、いじめの存在を認めましたが、11月にも追加のアンケートをしていたことを、10日になって初めて明らかにしました。
その中には「自殺の練習と言って首を絞めた」などという重大な回答があったものの公表せず、遺族にも伝えていませんでした。
【大津市教育委員会・澤村憲次 教育長】
「今回の場合、(自殺の練習などを)見たという情報まで得られていない。確証を得られなかったと判断した」
【越市長】
「市教委と学校の調査については、不十分でずさんなもの。先生に聞き取り調査をしているのに、議事録がないとか、後から検証できないような調査になっているのは非常にずさん」
男子生徒の遺族は、大津市や加害生徒などを相手に損害賠償を求める裁判を起こしています。
大津市はこれまで「いじめと自殺の因果関係は分からない」と争う姿勢を示していましたが、越市長は一転して因果関係があったという前提で調査し、最終的には和解したい意向を示しました。
【越市長】
「時間が経ってしまったことによって記憶が薄れてちゃんとした証言ができなくなったときの責任は、いい加減な調査をした学校であり、教育委員会にある。裁判上考慮して対応したい。ご遺族が和解で事実をうやむやにすることではない。ご遺族が望まれているのは「事実」。学校で何が
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