定期券を不正に換金し、現金を着服していたとされるJR西日本の元駅員ら4人の裁判が始まり、4人とも起訴事実を認めました。
業務上横領などの罪に問われているのは、JR明石駅の元駅員・宇留島剛被告(50)ら4人です。
起訴状によりますと4人はことし1月、架空の定期券を発行して払い戻す手口で、4回にわたり合わせて55万円以上を着服したとされています。
11日の初公判で4人は起訴事実を認めました。
検察側は冒頭陳述で「宇留島被告は6年前から不正を始めた。若手駅員にも不正をさせ、見返りとして現金を渡したり飲食代金をおごるなどしていた」と指摘しました。
JR西日本の社内調査では被害総額は8600万円にのぼるとみられ、宇留島被告は「金の一部は暴力団組員に渡した」と話していましたが、冒頭陳述で検察は、その件について触れませんでした。
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