先月、京都で「日本一小さな警察犬」がデビューしました。
その小ささを生かして京都ならではの重大任務に挑みます。
飼い主と遊ぶ、トイプードルのオス『モッチー』(4歳)。
どこにでもいる小型犬に見えますが、レッキとした警察犬なんです。
『モッチー』は去年、初めて参加した京都府警の嘱託警察犬の選考会で、ニオイを嗅ぎ分ける高い能力を発揮。
爆弾などを探し出す「爆捜犬」として見事合格し、日本一小さな警察犬となったのです。
【飼い主の安田尚美さん】
「合格した時は思わず泣いてしまいました。我が子が大学に受かったよりもうれしくて。まさかこんな小さい子がって」
体重わずか1.8kgの『モッチー』。
「小型犬に警察犬が務まるの?」と不安になりますが、実はこの小さな体も『モッチー』の大きな武器なんです。
京都での爆捜犬の主な任務は、国内外の要人が泊まるホテルなどに仕掛けられた危険物の捜索。
狭い場所にもどんどん入っていける小さな体はこの任務にうってつけです。
『モッチー』には、警察犬になる前から続けているもう一つの仕事があります。
飼い主と訪れたのは老人ホーム。
高齢者の心を癒すセラピー犬として介護施設などを定期的に訪れているんです。
【安田さん】「警察犬になったんです」
【おじいさん】「これが?へぇ~社会に役立っとるんやね」
先月、『モッチー』は、警察犬としての一歩を踏み出しました。
初仕事は、薬物乱用の防止をPRするイベント。
この日ばかりは自慢の鼻ではなく、愛くるしさを発揮して、市民のハートをゲットしました。
【安田さん】「今度はホテルの中とかそういうところが警備できたらいいなと思っている。がんばってくると思います。あの調子で」
今は訓練を続け、来る出動要請に備えている『モッチー』。
小さな体に大きな期待をしょって市民の安全を守ります。
↧