去年9月の台風12号による豪雨で営業を休止していた奈良県五條市の温泉施設がおよそ10か月ぶりに再開されました。
五條市の大塔町宇井地区は去年9月の台風12号による豪雨で対岸の山が崩れ、大きな被害が出ました。
15日に再開したのはこの地区のシンボルだった温泉施設「ふれあい交流館・夢乃湯」です。
【宇井地区・上田文孝自治会長】
「大塔町の再生にいっそうのはずみをつけてもらったら」
「夢乃湯」は、災害の直後は避難所として使われていましたが、土砂崩れダムの影響で住民が立ち退きを余儀なくされ、これまで営業を休止していました。
15日は、敷地内に出店も立ち並び、仮設住宅など離れた場所で暮らしている住民たちが、久々の再会を喜び合っていました。
【仮設住宅で暮らす人】
「みんなと会えたしうれしいです」
「1日も早く自分の家からこういうところにきてイベントに参加したい」
宇井地区周辺には10か月余りが経った今も避難勧告が出たままて、元通りの生活が戻る見通しは立っていません。
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