京都府亀岡市で無免許運転の少年が10人を死傷させた事件の初公判が19日、京都地方裁判所で開かれました。
少年は起訴事実をほぼ認めたものの、謝罪はしませんでした。
裁判長に促されて証言台に立った少年は、「起訴事実に間違いがないか」と聞かれると、弁護士から渡された紙をそのまま淡々と読み上げました。
しかし謝罪の言葉は無く、終始、遺族の方を見ることも無く、終了後の会見で、遺族らは「少年自身の思いが知りたい」と話しました。
【小谷真緒ちゃんの父・真樹さん】
「こっちを向いてくれることは一度もなくて、目が合うと思いながら裁判に臨んですけど…」
【横山奈緒ちゃんの父・博史さん】
「少なくとも目を合わせて、こっちを向いてちゃんと謝罪してほしかったけど、それがなかった」
【松村幸姫さんの夫・昌史さん】
「(少年は)顔の表情ひとつ変えずにいて、反省している感じには全然見えなかった」
遺族たちが見つめる中、大人と同じ公開の法廷に現れた少年。
起訴事実は認めたものの、謝罪の言葉はありませんでした。
今年4月、集団登校中の小学生の列に突っ込んだ無免許運転の車。
当たり前の日常が、何の前触れもなく奪われました。
小学2年生の小谷真緒ちゃん(当時7)。
3年生の横山奈緒ちゃん(当時8)。
そして、娘に付き添っていた妊婦の松村幸姫さん(当時26)が死亡。
児童7人が重軽傷を負いました。
【小谷真緒ちゃんの母・絵里さん】
「あの時、少年たちがここを通らなかったら…叶わないことだけど」
逮捕された無職の少年(18)は、以前から無免許運転を繰り返していて、事件当時は、一晩中ドライブした後「居眠りをしていた」と供述しました。
犯行の悪質性が重視され、大人と同じ刑事裁判を受けることになりましたが、適用されたのはあくまで「運転ミス」が原因とする「自動車運転過失致死傷罪」でした。
【横山奈緒ちゃんの父・博史さん】
「無免許と分かっている状態で車を運転させて、それで事故を起こして、一体どこが“過失”なのか、僕には分
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