滋賀県大津市で、自殺した男子中学生がいじめを受けていた事件で、警察が、担任教師の事情聴取を行っていたことが分かりました。
学校は、20日で1学期を終え、生徒の事情聴取は夏休みの間に行われることになります。
自殺した男性生徒(当時13歳)が通っていた中学校では、20日午前、終業式が行われました。
いじめに向き合おうとしない教育現場の体質が明るみに出た1学期。
その最後の日に、校長が全校生徒を前に「不安な思いにさせ、不信感を与えてしまったことをお詫びします」と話しました。
【生徒】
「いろんなことがあったし学校に対しての不信感もあったから、本当にそう思っているのかなと思った」
「校長は紙みたいなのを読んでいて、ちゃんと顔を見てちゃんと言ってほしかった」
「謝っても済むことじゃない、いじめのない学校に(なってほしい)だんだん、学校のイメージが悪くなっているから、直していってほしい」
去年10月に自殺した当時中学2年の男子生徒は、学校が行ったアンケート調査で、複数の生徒からいじめを受けていたことが明らかになり、暴行の疑いで捜査が行われています。
警察は、21日からの夏休み期間で、同級生などから事情を聴く方針ですが、これまでに男子生徒の担任の事情聴取を行っていたことが分かりました。
担任は、男子生徒が泣きながらかけてきた電話を受けていることなどから、警察は「いじめの実態を最も間近で見ていたはず」として、必要であればさらに事情を聴くということです。
一方、大津市が実施する調査に協力している文部科学省の奥村副大臣が20日午後、越市長を訪問しました。
【奥村展三・文科副大臣】
「これは国全体に関わることですから我々としてもしっかり受け止めてやっていきたい」
【越直美・大津市長】
「同じようなことが全国で起きないように調査したい、それが大津市にできること」
文部科学省は20日、全国の小中学校に緊急でいじめの実態調査を行うよう求めていて、結果は8月中に文科省へ報告されることになります。
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