いじめ問題の広がりを受け、大阪府はいじめをやめない生徒に対し、「出席停止処分」を積極的にとることを決めました。
【大阪府 陰山英男 教育委員長】
「今、加害しているこどもたちに対して、結局友達をいじめて自分も困る日があるんだいうことをと分かってほしい」
大阪府教育委員会は、20日の会議で、滋賀県大津市のいじめ事件を受け、保護者や生徒との連絡を徹底し、いじめの早期発見を目指すことが確認しました。
その上で、いじめを繰り返す生徒を出席停止にする制度を、積極的に運用する方針を固めました。
学校教育法では、いじめを理由にした出席停止処分が可能になっていますが、大阪での適用事例はなく、府教委は「いじめの防止効果につなげたい」としています。
【陰山英男 教育委員長】
「教育委員会は最後の手段を一つ残している、出席停止です。ある種の決断をすれば、大津の事例でも救えたかもしれない」
【市民】
「悪いことしたら責任を負うということを小さい時から分からせるようにしたほうがいい」
【市民】
「義務教育ですよね。問題がある子は除外して来るなという考えはどうかなと思います」
大津市のいじめ事件が発覚して以降、各地の相談窓口には問い合わせが殺到しています。
<相談の様子>
「トイレに行って帰ってきたら筆箱がなくなった!?嫌がらせはエスカレートするから担任の先生にお母さんと一緒に相談してみてくれるかな」
大阪市の相談センターでは、去年の2倍以上の毎日20件ほどの電話が寄せられています。
相談の中には、教育現場への不信感から、「学校の先生に言うと仕返しされるのではないか」といった、生徒や保護者の不安の声もあるといいます。
【大阪市こども相談センター小西和朗課長】
「自分が孤立している感じはとてもしんどいのがあるが、決して一人ぼっちではないので、電話一本かければ一緒に考えてくれる大人がいる」
大阪市こども教育センターのほかにも、以下の電話番号で24時間相談を受け付けています。
大阪市こども教育センター06-4301-3100
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