去年、大阪府高槻市の認可外保育所で、当時1歳の男の子がうつぶせで昼寝をしている最中に窒息死する事故がありました。
事故の真相を知りたいと男の子の両親が23日、市や保育所の責任を問う裁判を起こしました。
【母親・須川香織さん】
「自分の子が何で亡くなったのかを知りたいのがやっぱり親だと思う」
須川さん夫婦は去年4月、当時1歳の長男、駿一郎ちゃんを、高槻市の認可外保育施設「ひよこ共同保育所」で亡くしました。
原因は、うつぶせの状態で昼寝をしている最中に、胃の内容物をつまらせた窒息死とされました。
しかし両親は、保育所がうつぶせで寝かせた上、頭に布団を被せていたことで発見が遅れ、死亡につながったと考えています。
【母親・須川香織さん】
「もし異変に気づけばもっと早く救急車を呼んでいただけたかもしれないし、そうしたらここまで最悪な状況にならなかったのではないかと思います」
23日、両親は高槻市が保育所を適切に指導・監督していれば事故は防げたとして、市や保育所の経営者らに対し、事故の真相を明らかにするよう訴えを起こしました。
【母親・須川香織さん】
「事故の原因を調査して、よりよい保育で、一人の子どもの命の大切さを考えていただけたら」
提訴を受け、高槻市は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
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