7年前の牛肉偽装事件で証拠隠滅の罪で有罪判決が確定した食肉卸業「ハンナン」グループ元幹部の再審が大阪地方裁判所で始まり検察は、改めて懲役1年6ヶ月を求刑しました。
食肉卸売大手「ハンナン」グループの元経理部長(61)は、国のBSE対策をめぐる牛肉偽装事件に絡み請求書などをシュレッダーにかけた証拠隠滅の罪に問われ執行猶予付の有罪判決が確定していました。
しかしその後、破棄されたとされる経理書類がハンナンの元会長の自宅や検察庁から見つかったため大阪地方裁判所は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠が見つかった」として、去年11月、再審を決定ました。
きょうの裁判で元経理部長側は「破棄されたとされる書類が出てきた以上自白に信用性はない」と無罪を主張しました。
一方、検察側は「捜査段階の取り調べや前回の裁判でも元経理部長は犯行を認めていて新たに見つかった書類も本件とは関連していない」と主張し、改めて懲役1年6ヶ月を求刑しました。
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