「福男選び」で知られる西宮神社で露店を出している露天商の組合が、暴力団組員に用心棒代80万円を支払っていたことがわかりました。
兵庫県公安委員会は、この組合に、暴力団との関係をやめるように勧告しました。
兵庫県の暴力団排除条例に基づく勧告を受けたのは、県内の露天商でつくる組合です。
警察の調べによりますと、組合の西宮支部長はことし4月から10月にかけて露店の用心棒代として、山口組系暴力団の組員におよそ80万円を支払っていました。
兵庫県公安員会は、この支払いが暴力団排除条例に禁止する「利益供与」にあたるとして、組合に暴力団との関係をやめるように勧告しました。
組合の西宮支部は、長年、西宮神社の十日えびすなどで露店を仕切っていて、出店料を徴収していました。
【西宮神社・吉井良英さん】「まったく知らないことで非常に驚いている。暴力団とは一切関係を断った形でお祭りを行うように心がけたい」
露天商がつくる組合に対する勧告は全国で初めてで、組合では「再発防止のため対策をとる」としています。
↧