来週から始まる冬の節電を前に、電力需給はさらに厳しくなりそうです。
関西電力大飯原子力発電所の2号機が、定期検査のため16日午後停止し、管内で稼働している原子炉は残り1基となりました。
【記者】「16日午後4時、大阪市内の関電・中央給電指令所では、大飯原発2号機の出力を示すモニターが0になりました。」
13ヶ月に1度の定期検査に入る関西電力大飯原子力発電所2号機は、16日午後、発電を停止しました。
これで、関電管内の原子炉11基のうち10基が停止し、関電の発電量の約5割をまかなってきた原子力発電は、出力ベースで約91%が止まりました。
こうした電力需給の厳しさを受けて、関電はこの冬、「10%以上」の節電を要請しています。
期間は、今月19日から来年3月23日までです。
【関電・生駒昌夫副社長】「本格的な冬を迎え、需要が増える一方で、大飯2号機も停止し供給力が低下することから、需給状況がいっそう厳しくなる」
関電は16日から電力の需給状況を伝える「週間でんき予報」を始めました。
来週は、気温が平年並みで、電力も安定した需給状況だということです。
来年2月には高浜原発3号機も定期検査入りする予定で、検査中の原発の再稼動が認められなければ、関電管内の原発は全て停まることになります。
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