神戸市垂水区の特別養護老人ホームで、4人の女性職員が入所者に対し、叩いたり暴言を吐いたりする虐待を加えていたことがわかりました。
職員の一部は虐待を否定しているということです。
神戸市によりますと、垂水区の特別養護老人ホーム『本多聞ケアホーム』の20歳代から30歳代の女性職員4人は、1~2年前から入浴の介助中に入所者の髪を引っ張るなどの虐待を行っていたということです。
中には食事中に指をなめる入所者に対し、「手ちぎったろか」と暴言を吐いた事例もあったということですが、この女性職員は否定しています。
虐待やその疑いがある場合、施設は市への通報義務がありますが、このホームは通報者から虐待の報告を受けていたにもかかわらず市へ通報していませんでした。
【本多聞ケアホーム・中山満介 施設長】
「複数の人間が虐待を行ったということですから、個人の問題ではないという認識は持っている」
施設では今後、第三者による検証委員会を設け、虐待の背景について調査する方針です。
↧