京都市動物園では、母親の母乳が出ないため、人工保育されていたニシゴリラの赤ちゃんが5日、10か月ぶりに母親の元に帰りました。
恐る恐る親の元へ歩いていく、ニシゴリラの赤ちゃん。
【飼育員】
「そうそうそうそう…いやぁ、ゲンキやっぱり抱くの怖いんだね」
5日、10か月ぶりに母親との再会を果たしました。
去年12月に生まれたニシゴリラの「ゲンタロウ」。
生まれてすぐに母親の「ゲンキ」の母乳が思うように出なくなり、体が弱っていたため、両親から離され、飼育員の人工保育で育てられてきました。
しかし、生後10か月以上が経って、自分で固形物を食べるようになり、ミルクへの依存度も減ってきました。
動物園は、今年8月から母親のゲンキに柵越しにゲンタロウを見せるようにしたところ、自分の子どもであると認識するようになり、再会することになったのです。
【飼育員】
「あ、普通に手おいてる。(なでてあげる)あぁいいないいな」
初めは怖がって距離をとっていたゲンキも、時間が経つにつれてゲンタロウのもとに近付き、優しく触れ合うようになりました。
【京都市動物園飼育課坂本英房課長補佐】
「今のところ順調な滑り出し。ゲンキからゲンタロウへの攻撃的な行動は見られていない」
来年4月頃には、父親の「モモタロウ」とも一緒に生活できるよう経過を観察していくということです。
当面は、落ち着いた環境で過ごせるよう親子の一般公開はしない予定です。
↧