京都・祇園の繁華街で、暴走した車にはねられ7人が死亡した事件で、警察は死亡した運転手の男のてんかんの発作が暴走の原因として、書類送検する方針を固めたことがわかりました。
ことし4月、京都市東山区の交差点で軽自動車が暴走し7人が死亡・12人が重軽傷を負い、運転していた藤崎晋吾容疑者(当時30歳)も死亡しました。
藤崎容疑者にはてんかんの持病がありましたが、付近にいた車のドライブレコーダーなどから当時は意識があったとみられていて、警察は、殺意を持って暴走した疑いもあるとして殺人の容疑で捜査していました。
その後の警察の調べで、複数の専門家が「てんかんの発作で意識がもうろうとしていても、目の前の障害物は把握できる」と証言した一方、藤崎容疑者が故意に人をはねたという証拠は得られませんでした。
警察は、藤崎容疑者が発作を起こすおそれを知りながら運転したとして、自動車運転過失致死傷の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検する方針です。
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