去年3月、大阪市生野区で72歳の女性を殺害し、財布などを奪ったとされる男の裁判員裁判で、男は起訴事実を全面否認しました。
強盗殺人などの罪に問われているのは住所不定・無職の全義明被告(31)です。
起訴状によりますと全被告は去年3月、住んでいたマンションの隣の家に侵入し、住人の高山玲子さん(当時72歳)の首を刃物で切りつけて殺害したうえ、財布や腕時計など合わせて150万円相当を奪ったとされます。
20日の初公判で全被告は「私は犯人ではありません」と起訴事実を否認し、弁護側も「状況証拠のみで動機がない」と無罪を主張しました。
一方、検察側は冒頭陳述で「被告の自宅から被害品が見つかっていて、金に困っていた被告があらかじめ包丁を用意するなどして犯行に及んだ」と指摘しました。
↧