違法な営業をしている風俗店の経営者に、警察の捜査情報を伝えて摘発を免れさせたとして、兵庫県警OBの男が書類送検されました。
男はこの店の客でした。
「しばらく店を閉めたほうがいい」
風俗店の経営者にこう伝えていたのは、風俗店摘発を担当していた警察OBでした。
兵庫県警の元警部補清田一雄容疑者(62)は、去年10月、兵庫県明石市で違法営業をしていた風俗店の経営者の女(50)に捜査情報を伝え、摘発を免れさせた疑いで書類送検されました。
清田容疑者は、現役だった4年前、捜査で女を取り調べたことをきっかけに知り合い、その後、違法と知りながら客として店に通っていました。
そして女から「店が警察に狙われている」と相談されたため、元部下の捜査員から情報を聞き出したということです。
清田容疑者が情報を聞き出した捜査員3人は、「先輩が激励してくれているのだと思い、情報漏洩とは考えていなかった」と話していますが、守秘義務違反の疑いで書類送検されています。
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