大阪地方検察庁特捜部の元部長らが、部下による証拠改ざんをもみ消したとされる事件の裁判で、元副部長の最終弁論が行われ、弁護人は改めて無罪を主張しました。
大阪地検特捜部の元部長・大坪弘道被告(58)と元副部長の佐賀元明被告(50)は、部下の前田恒彦元検事によるフロッピーディスクのデータ改ざんをもみ消した犯人隠避の罪に問われています。
検察側は「組織防衛と自己保身のための犯行」として、2人に懲役1年6ヵ月を求刑しています。
21日の最終弁論で、佐賀被告の弁護人は「改ざんを告白したという前田元検事や同僚検事の証言は著しく変遷していて、信用できない」「『意図的な改ざんではない』と佐賀被告が聞かされていたのは明らかで、最高検察庁のストーリーは崩壊している」として、改めて無罪を主張しました。
裁判は22日に行なわれる大坪被告の最終弁論で結審し、判決は来年3月に言い渡される予定です。
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