先月、自殺した大阪市立の高校の男子生徒が部活の顧問から体罰を受けていた問題で、男子生徒が自殺の前日、母親に「30発から40発くらい殴られた」と話していたことが分かりました。
大阪市立桜宮高校のバスケットボール部キャプテンの2年の男子生徒(17)は先月、「顧問(47)の体罰が辛い」という手紙を残して自殺しました。
大阪市教育委員会はこれまで、「顧問は『自殺の前日の練習試合中に、男子生徒の頬を数回、叩いた』と話した」と説明していました。
しかし男子生徒は自殺の前日、母親に対し、「きょうもいっぱい殴られた。30発から40発くらいかな」と話していたことが分かりました。
この問題について大阪市の橋下市長は、大阪市内のすべての小中高について、100人態勢で、体罰の実態を一斉に調査すると話しました。
【大阪市・橋下徹 市長】
「30発、40発なんて許されないですよ、犯罪です。事実なら暴行傷害ですね。調査チームに1000万円くらい予算をつけて、100人態勢の規模で調査を指示する」
桜宮高校は9日夜、保護者に説明会を開き、今回の問題について謝罪しました。
この説明会では、バスケットボール部以外でも体罰があったという発言が出ました。
おととし、部員を平手で叩いたなどとして懲戒処分を受けたバレーボール部の顧問に対し、保護者が「処分の後も体罰をしている」と追及しました。
【保護者】
「最近いつ殴ってん、去年の9月か10月や」
【バレー部顧問】
「12月」
【保護者】
「まだ殴っているんか。やめよ、承知せんぞ、今度やったら」
この説明会でバレー部の顧問が体罰を認めたにも関わらず、説明会の後に行われた会見で、桜宮高校の校長と教頭は、処分の後に体罰があったことを認めませんでした。
【桜宮高校・岡山典史 教頭】
「処分を受けて、自分(バレー部の顧問)は体罰は治っているというニュアンスだった」
しかし、大阪市教育委員会は10日、バレー部の顧問が去年11月にも1年の男子生徒の頭を平手で2回叩いていたことを明らかに
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