住友ゴム工業の工場で働いていた際にアスベストを吸い中皮腫などで死亡した作業員5人の遺族たちが22日、会社に損害賠償を求める裁判を起こしました。
提訴したのは、住友ゴムの旧神戸工場や泉大津工場で働いていた作業員5人の遺族です。
5人は30年以上、工場内の配管の保温材として使われていたアスベストの粉塵を吸い、中皮腫などを患ったとして労災認定を受けています。
遺族たちは、ゴム製品を作る時に使うタルクという粉にもアスベストが含まれていたのに会社は安全対策を怠ったと訴え、総額8900万円余りの損害賠償を求めています。
【遺族】
「反省の色も誠意も見せない会社に、残された家族としては憤慨、憤りを感じている」
住友ゴムは「まだ訴状が届いていないのでコメントは控える」としています。
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