大阪市教育委員会が桜宮高校の体育系の２つの学科としては入試を行わず、普通科に振り替えることを決めたことについて、生徒側からは困惑の声が聞かれました。
【大阪市・橋下徹 市長（21日夜）】
「教育的な視点から素晴らしい決定をやって下さったと思う」
教育委員会の決定をこう褒め称えた橋下市長。
橋下市長から桜宮高校の体育科とスポーツ健康科学科の入試を中止するよう求められていた教育委員会は21日、２つの学科の新入生の受け入れを取り止め、普通科に振り替えることを決めました。
振り替える定員分についてはスポーツに特色のある授業内容を学ばせることにしていて、実質は看板の掛け替えに過ぎません。
以前、「場合によっては廃校も有り得る」と話していた橋下市長ですが、この決定を評価しています。
【橋下市長（22日朝）】
「これまでの桜宮高校の体育科ではないということをはっきりと示した上で入試をやる。これはものすごい重要なこと。教育委員会がしっかり判断して下さったんだと思いますよ」
また、橋下市長は全校生徒へのアンケートで、バレーボール部とバスケットボール部以外にも、複数の運動部で体罰があったと回答があったことを明らかにしました。
一方、「体育科」の名前が途絶える事態に、桜宮高校の３年生が21日夜、記者会見を開きました。
【桜宮高校３年生】
（女子生徒）「桜宮高校の体育科に何か魅力を感じて受けたいと思っている子がほとんどだと思うんです。在校生のことを考えて、受験生のことを考えたら、もっと違う結果があったんじゃないかと思います」
一夜明け…。
【在校生（22日朝）】
（男子生徒）「仕方がないといえば仕方がないと思うんですけど…」
（男子生徒）「体育科として入ってきたい子もいると思うので、名前は変えないで欲しかったです」
（女子生徒）「看板の掛け替えだけで、あまり意味がないことだと思う。中途半端な考え方だと思う」
入試を１ヵ月後に控えた決定に、教育委員会は募集要項や規則を変更し、まだ決まっていない具体的な授業内容
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